Stataは StataCorp 社によって開発された統計解析ソフト.
主に計量経済学や臨床疫学の分野で用いられることが多いようです.
Stataの特色は
- 医療統計に必要なコマンドが幅広く実装されているが、必要に応じてカスタマイズもできる.
- GUI(Graphical User Interface)、CUI(Character User Interface )ともに充実していて初学者から上級ユーザーまで幅広く活用できる.
- きれいなグラフが作成でき、必要に応じてカスタマイズができる.
- オンラインでマニュアルが無料で入手可能.
- 米国の多くの臨床疫学・公衆衛生学講座がStataによる授業を提供している.
医療統計で用いられることの多いその他の統計ソフトとして、SPSS、R(EZR)、SAS、JMPなどがあります.
比較したサイトがいくつか紹介されています.(外部リンク)
結局のところ、どれだけお金をかけられるか、統計のウエイトがどのくらいか、どれが見た目に好みか、
あたりが判断基準になるでしょうか.
値段で言えばSASが最も高額です. 施設単位で購入しないと無理です.
Stataはアカデミア価格で一番低いグレードのStata ICを買えば10万円程度.
Rであれば無料です.
統計にかけるウェイトですが、一般的な臨床疫学における統計解析は、
- 患者背景の集計
- カプランマイヤーなどのアウトカムの記述
- 多変量解析
という感じでやっていくことが多いと思いますが、
多変量解析でいくつものモデルを作ったり、似たような図表を作成したり、
あるいは解析結果として論文には載らないけど、背後でデータの記述、クリーニングなど
ありとあらゆることを統計ソフトで再現性をもって行いたい、
という場合にはやはりログやプログラムを残すことに重きを置くべきと思います.
その場合にはSAS、Stata、Rでしょう.
個人的には3つとも試しましたが、一番とっつきやすかったのがStataでした.
GUIのレベルから脱却したい、と思っている方にとってこのブログが助けになればと思っています.
その他のStataの機能について、詳しくはこちら.