Stataはきれいなグラフを描くことができることが魅力の1つなのですが、その際に役立つ便利なツールを紹介します.
1.symbolpalette: グラフ中のマーカーの形を変更
グラフ中のマーカーの形を選ぶことができます.
どんなシンボルにするかを一覧で示すコマンドがあり、それを表示すると、コマンドへの入れ方が示されます.
palette symbolpalette
すると上のようなFigureがでてきます.
マーカーのタイプは文字、サイズは大文字・小文字で表現します.
オプションとして、”msymbol()”に指定します.
例えば、黒抜きの四角にしたければ”S”と入れ,
白抜きのダイヤであれば”Dh”といれます.
sysuse auto, clear
twoway scatter price weight /// 車の重さと値段の関係の散布図
*** 外車と国産車の違いを見せたいとき
#delimit;
twoway
scatter price weight if foreign==0, msymbol(D)
||
scatter price weight if foreign==1, msymbol(T)
,
legend(order(1 "Domestic" 2 "Foreign") col(1) pos(5) ring(0))
;
#delimit cr
2.linepalette: グラフ中の線の種類を変更
グラフ中のマーカーの線の種類を選ぶことができます.
どんな線にするかを一覧で示すコマンドがあり、それを表示すると、コマンドへの入れ方が示されます.
palette linepalette
試しに適当なグラフを描いてみます.
ここでは線のパターンを選ぶのに、オプションで、”lpattern()”の括弧の中に線の種類を指定します.
デフォルトはsolidなのですが、ダッシュにするならdash、ドットにするならdotという感じで、直観的にいけるかもしれません.
input study outcome low high
1 16 7 30
2 22 13 34
3 18 11 25
4 15 10 22
5 13 8 19
end
#delimit;
twoway rcap high low study, lcolor(navy)
||
connected outcome study, sort msymbol(Dh) mcolor(navy) lcolor(navy) lpattern(dash)
, legend(off) ytitle("Outcome (%)")
;
#delimit cr
3.グラフ中の文字をイタリックにあるいはboldにする
グラフ中の文字をイタリックにあるいはboldにするときは、引用する文字列を{}で括った上で、”it:”、”bf:”とつけて表示する文字列を続けます.
{it: P value}と表記すれば、イタリックの P value になるわけです.
input study outcome low high
1 16 7 30
2 22 13 34
3 18 11 25
4 15 10 22
5 13 8 19
end
delimit;
twoway rcap high low study, lcolor(navy)
||
connected outcome study, sort msymbol(Dh) mcolor(navy) lcolor(navy) lpattern(dash)
, legend(off) ytitle("Outcome (%)") text(30 4 "{it:P trend} < 0.05")
;
delimit cr
それだけでなく、例えば平方メートル、二乗三乗の数字を表現するのには
{sup:}を使って表現します.
“eGFR, ml/min/1.73m{sup:2}”
これはグラフのタイトル、軸タイトルの他、ラベル付けの時にも使えます.
label variable egfr "eGFR, ml/min/1.73m{sup:2}"
下付にしたければ{sub: }としてやればよいだけです.
4.まとめ
マーカーと線のパレット、および表記の仕方についてまとめました. 誰かのお役に立てればと思います.
さらに詳しいことを知りたい場合はこちらのWeb siteを参照ください.
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